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2008年1月

 
給与上昇予測

HRM Partner, Inc.では、例年この時期に米国の経済状態に注目し、翌年に向けての在米国企業の給与上昇に関する動向を調査している。近年では、毎年、景気如何によらず給与上昇は4%未満に留まるという傾向が見られるが、その一方で、高い能力を示す従業員に対してはインセンティブやボーナスを与える企業が増加しており、事実、この措置から従業員の収入は大きく影響される。

インセンティブやボーナス額は企業の業績次第のため、好景気時には基本給与の大幅な増加は望めないものの7%から12%の追加ボーナスを得る可能性がある。逆に不景気時にはボーナスの支給は期待できないかもしれないが、給与の減少もそれほど大きくはないだろう。

前述の通り、2008年においても給与上昇は例年同様の傾向が見られると予測される。昨年のこの時期は、低い失業率と高い収益率、さらに良好な経済状態もあったが、平均的な給与調整は4%未満の上昇に留まった。

ここ数ヶ月の米国経済は拡張してきているものの、厳しいクレジット状況、住宅ローンの債務不履行、燃料及び食糧費高騰、などの影響で消費者の財布の紐が硬くなるにつれ拡張の速度は徐々に弱まってきている。米国経済のおよそ70%は消費者購買量に占められていることから、ここ数ヶ月は不景気を迎える可能性が至る所で論じられている。最近の不景気を懸念するこのような声にもかかわらず、米国企業の多くは過去数年間と変わらない給与調整を検討しているという非常に興味深い結果となった。

以下は大手人事コンサルティング会社5社の「米国企業の給与上昇率調査」の結果である。

調査グループ
2007年実質
2008年予測
各調査会社のコメント
Buck Consultants

415社に対して行われた調査
給与上昇幅
3.8%(ノンエグゼンプト)から4.4%(エグゼクティブ)
給与上昇幅
3.8%(ノンエグゼンプト)から4.4%(エグゼクティブ)
・唯一エグゼクティブの給与額の平均上昇率が2007年の4.4%に比べて若干減少している。

・給与上昇率の中で最も大きな割合を占めるのは、merit payであり、給与上昇の内訳の3/4を占める。

・返答の得られた企業の86%が報酬の上昇の決定には個人の能力・業績を評価すると回答した。

・返答の得られた企業のうち55%は最も高い能力を示したトップ層に対して3.5%の増加率を提示している。それに対して、下位層にはおよそ3/4の従業員には2.8%の上昇率であった。

Hewitt Associates

世界中に従業員が約500万人いる1,007の一般大企業を対象に行われた調査
非組合時給制従業員:3.3%
ノンエグゼンプト:3.0%
エグゼンプト: 3.7%
エグゼクティブ: 3.8%
組合員: 3.3%
非組合時給制従業員:3.7%
ノンエグゼンプト: 3.7%
エグゼンプト: 3.8%
エグゼクティブ: 3.9%

・2008年の国内における給与の平均上昇率は3.8%となる見込みである。(2007年は3.7%、2006年は3.6%)

・Washington D.C., Houston, Dallas, Denver & Los Angeles のような都市の従業員は国内平均よりも高い上昇率となっている。

・会計、コンサルティング、法律、建設エンジニアのような特定の業種では平均より高い上昇率を示している。

・Detroit及びAtlantaでは平均に比べて低い上昇率が見られる。

・自動車産業、林産物製紙業、包装業、医療機器産業においては平均より低い給与の上昇率に留まるであろう。

Mercer Human
Resources
Consulting


連続20年以上に渡り1200万人をカバーする1000の雇用主に対して行われている調査
全従業員: 3.8%

エグゼクティブ: 4.1%
マネージメント: 3.8%
プロフェッショナル: 3.8%
事務、技術職: 3.7%
貿易、製造: 3.6%
全従業員: 3.8%

エグゼクティブ: 4.1 ~ 3.9%
マネージメント: 3.8%
プロフェッショナル: 4.1 ~ 3.9%
事務、技術職: 3.6%
貿易、製造: 3.6%
・米国の雇用主は給与の増加に対して慎重である一方、高い能力を示す従業員に対してはより多くのお金をかける意向である。調査によれば高い業績を示す従業員に対しては5.7%の増加という結果が出ている。

・86% の企業で短期間のインセンティブを提供している。これはより多くの従業員にインテンシブを受け取る機会を与える結果となっている。
ORC Worldwide

1976年以来26業界496社を対象に実施されている調査
全従業員: 3.8%

エグゼクティブ: 3.9%
エグゼンプト: 3.82%
ノンエグゼンプト: 3.75%
事務職: 3.75%
技術職: 3.74%
製造・メンテナンス:3.74%
全従業員: 3.8%

エグゼクティブ: 3.9%
エグゼンプト: 3.86%
ノンエグゼンプト: 3.65%
事務職: 3.65%
技術職: 3.64%
製造・メンテナンス: 3.63%

・ 2002年の始まり以来現在においてもトレンドとなっているprojected merit budgets は2008年度も依然として4%以下である。

・過去13年間におよぶトレンドの継続。エグゼクティブに対する報酬の予算は依然として他の従業員よりも高く設定されている。

World at Work
(previously
known as
American
Compensation
Association)

2,553社に調査(およそ1500万人の従業員が対象)
全従業員: 3.9%

エグゼクティブ: 4.0%
エグゼンプト: 3.9%
ノンエグゼンプト: 3.8%
全従業員: 3.9%

エグゼクティブ: 4.1%
エグゼンプト: 3.9%
ノンエグゼンプト: 3.8%
・2004年以来給与上昇率は毎年0.1%ずつの上昇となっている。

・唯一Washington, D.C.とHoustonで上昇率がかろうじて4.0%を超える見込みである。



 

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