住宅の売買マーケットは全米ベースで落ち着きを見せていますが、ニューヨークの賃貸マーケットはアパートもオフィスも高騰が続いています。
テロが起こった2001年はITバブルも崩壊した年でニューヨークのオフィスマーケットにとって大きな転換期となりました。崩壊したワールドトレードセンターは1棟が13万2千坪で霞ヶ関ビル3本分に当たります。テロで破壊されたビルの合計は霞ヶ関ビル8棟分、ダウンタウンから職場を移動した人は合計で約8万人、ニューヨーク全体でレイオフされた人は10万人と言われています。
ITバブルの崩壊とテロの被災による景気の低迷でオフィスのニーズも急激に縮小しました。2000年末には4%であったミッドタウンAクラスビルの空室率は2003年には10%を越え、募集賃料も$64/sqftから$47/sqftまで落ちました。現在は空室率6%、募集賃料$60とITバブルの時期に近づきつつあります。
顕著な回復を見せたミッドタウンに比べ被災したダウンタウンの回復は遅れています。ダウンタウンAクラスビルの2000年の空室率は4%、募集家賃が$42でしたが、2003年には13%、 $31となり、現在10%、$33と、徐々にですが回復しつつあります。また、テナントの付かないオフィスビルを高い天井を利用した高級コンドミニアムに変えるプロジェクトが活発となり、最近ではティファニー等の高級店の出店も始まっています。先日デザインが発表になったテロの跡地のフリーダムタワーが完成する2011年には素晴らしい街に変身していることを願っています。
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