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『ジャズでめぐるニューヨーク』の著者であり、
現在、ニューヨークを拠点にフォトグラファー・ライターとして
活躍中の、常盤武彦さんにインタビューしました。
ー 16歳でジャズに目覚めたそうですが、
きっかけは何だったのでしょうか? |
もともとは本を読むのが好きでして、ジャズピアニストの山下洋輔さんのツアー旅行記がとても面白かったんです。こんな面白い文章を書く人の演奏はどうなんだろうと思って、当時、横浜にあった「エアジン」というアンダーグラウンド系のライブハウスで月一回、山下さんが演奏していたのを見たころからですね、ジャズの面白さが分かりかけたのは。
それまでも、マイルス・ディビスなどにも興味を持っていて1800円くらいの廉価版のLPレコードを買って聴いていたのですけど、まだよく分かんなかったんですよ。でも、山下さんのアドリブ一辺倒なフリージャズを聴くようになってから、改めてマイルスを聴いたらその良さがわかった時があって、それから面白さが理解できるようになったんです。 |
| ー 山下洋輔さんがキーになって、ジャズに開眼されたのですね。 |
はい。それからいろいろ聴き始めるようになって、大学生の時に当時で50万もするジュリウス・カイルヴェルツ(Julius Keilwerth)のサックスをローンで購入して、吹いたりもしてました。その時のサックスは本の表紙にもなっています。
写真を始めたのもその頃で、アマチュアで撮ったり、コマーシャルスタジオでアシスタントをしながら独学で撮影の技術やライティングの基礎を学んでいきました。 |
ー そうして大学時代からジャズと写真に傾倒していったわけですか。
在学中の86 年に西海岸のモントレー・ジャズ・フェスティバルの撮影の後、ニューヨークを訪れたそうですが、初めて来たときのニューヨークの印象はどうでしたか? |
とにかく強烈だったんです。
モントレーのフェスも凄かったのですが、ニューヨークはそれ以上でした。当時はイーストビレッジが最先端でしたから、ボトムラインっていう今はなきライブハウスでジョン・ルーリーのバンド「ラウンジ・リザーズ」を見たり、ビレッジバンガードでロン・カーターを聴いたりしていましたね。
その後、ロンとは長い付き合いでしてアルバムのジャケットも4〜5枚撮ってますからね。でも当時は、まさか自分がジャケを撮るとは思いもよりませんでしたから、そういう意味でも強烈でしたね。 |
| ー それでNYに住もうと決めたんですか? |
その翌年に、また1ヶ月くらいNYに滞在したんですよ。その時に、決心しました。
アンドレ・ケルテスとかラルフ・ギブソンの写真展を見たり美術館も回ったりして、20代の頭が柔らかい時にここで暮らしたら非常に為になるだろうなと思って住むようになり、いつの間にか40代に至るわけです。
それまでの86年以前には、海外に住むことなんて全く考えてなかったんですね。
英語も嫌いでしたし(笑)。 |
| 印象に残ったミュージシャンは?>> |
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