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会社設立の基本ニューヨークの起業家に聞く弁護士に聞く
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ニューヨークには数多くの日本人起業家がいます。そんな先輩方に、起業したころのことを思い出していただきその当時の話や、これから起業を考えている人たちに向けたアドバイスなどを聞きます。

留学・出版・PR&マーケティング支援サービス
「Wisdom International Group」 社長
宮村 真理子 (みやむら まりこ)さん

プロフィール
大阪出身。日本の大学では、国際交流課で世界の留学生の受け入れ業務をビジネスインターシップで経験。卒業後、大阪市観光局で広報の仕事に従事し、海外のメディアとネットワークを持つ。アトランタオリンピックの際に米国に渡米し、その後ニューヨークに移り人材会社でシニアキャリアコンサルタントとして、日米の人事業務に携わる。
ニューヨークで起業のきっかけになったのは同時多発テロ事件。「人生は一度きり。」夢の実現に向けて、新たな一歩を踏み出そうと決意。現在、ニューヨークを拠点にビジネスを展開。ニューヨーク仕込みの「バイタリティー」をもって、まだまだ夢に向かって奮闘中。日米のビジネス親善大使として幅広い分野で活躍し、日々のウィズダムや人の出会いに関心を持ち、感動し、感謝しながら毎日を歩むビジネスを行う事をモットーとする。


起業したきっかけ
 


 初めてアメリカに来たのは、高校時代のホームステイ留学です。その時に本当に多くの人に助けられ、アメリカの器の広さに感銘を受けて、いつかアメリカに恩返しをしたい、貢献したいと強く感じました。その後日本の大学に入学し、95年に大阪市観光局に就職しました。そこでは海外から来られるプレスの方に日本、特に大阪をPRするような仕事で、APECのお手伝いをしたこともあり、ネットワークが広がりました。日本で社会経験をしたことは、貴重な体験です。日本のビジネス常識もきっちりわかり、国際人として現在ニューヨークで仕事をする際の大きな財産となっています。

仕事はとても充実していましたが、アメリカで何かをしたいという思いが常にどこかにありました。又、大学在学中にイギリスに交換留学し、ヨーロッパ各国やアジア等世界を35カ国周りました。しかし、アメリカほど移民に対して寛大なところはないし、国として常にナンバー1であると同時にすべての中心であるという魅力と憧れの国は他にありませんでした。

 そんな時、昔の上司より、アトランタでオリンピックがあるからビジネスインターンシップとして仕事をしないかというお誘いをいただきました。3ヶ月間無休のお仕事です。その後の保証もなく気に入られれば就職する道はあるけれど、気に入らなければそれで終わりです。日本のお仕事はとても良かったのですが、どちらを選ぶかとなった時にやはりアメリカに戻りたいという気持ちが強く、行けば何かしらチャンスがあると思って、引き受けることにしました。

 スーツケース1個と40万円の所持金を持って、渡米しました。その半分は、車社会である為、足である車を直ぐに買わなくてはならず、残りで生活費を賄い3ヶ月一生懸命仕事をしました。アトランタでの仕事はオリンピック前のプロモーション、政府団や選手団そしてスポンサー、観光客の受け入れという内容でした。沢山の人と出会うチャンスがあり非常に面白く、努力して取り組んだおかげかスタッフの方々にも気に入られ、3ヶ月後にビザをスポンサーしてもらってそのまま就職することになりました。しばらくその仕事に就いていたのですが、オリンピックが終われば対日本のビジネスはどんどん減っていき、またそこで得られるものはすべて得た実感があったので、1998年にニューヨークに転職しました。ニューヨークを選んだのは、就職先のOpportunityが一番多かったからです。

 ニューヨークではキャリアアップを目指す日本人に米系企業を紹介したり、アメリカ人に日系企業を紹介するというキャリアコンサルタントの仕事を、人材派遣会社で4年半行いました。その時本当に多くの新卒留学生と出会いましたが、大半の学生がビザやキャリアの状況を頭にいれずに留学に来ているという事実に直面しました。例えば卒業したらアメリカで就職したいという人が、大学のメジャー(専攻)と就職先が一致しないとビザを取るのが難しい事も知らずにメジャーを選んでいます。ただ留学をしたい一心だけでその先のキャリアアップのことまで考えていない、又、日本の留学カウンセラーの方々も全くそういうアドバイスをしてくれていない事が多いのです。日本では大学の専攻と就職はほとんど関係ありませんが、こちらではそれが直結しています。でなければビザを取るのはなかなか難しいのです。日本人留学生の10人中9人は、米国での就職事情、キャリア観等を知らずに、無念にアメリカを去っている方が非常に多かったのです。私は、こういう方達に留学する前から就職を目標にした留学カウンセリングしたいなと思うようになりました。又、日本以外に海外で学べる楽しさを共感してほしかったのです。

 その後、2001年の同時多発テロ事件を目の当たりにし、「人生は短い、一回きり。自分のやりたいことをやろう!」と決心しました。そして事業の準備や資金集めをして、以前から考えていた「留学支援サービス」を立ち上げました。


   
  設立は誰に頼んだか、設立費用
 
  ニューヨークは起業する人たちも多いので情報が色々あります。弁護士やCPAの方々に相談したりもしましたが、実際の設立は全て自分でやりました。会社はLLC です。

   
  ビジネスをどのように広げていったか
 
 私が起業したのは、同時多発テロの直後で留学生の数が減っている、しかもニューヨークがこれからどうなるのかと不安を抱えてまったく先が見えないという最悪の時でした。周りの方々は大丈夫なのかと本当に心配してくださいましたが、しかし私は「ニューヨークは不死鳥の街、絶対に復活する」と信じていました。

 とにかく留学生がこなければビジネスになりません。日本に行ってあちこちの留学セミナーで「ニューヨークは大丈夫です。留学にいい街です」と叫んでいました。留学先はニューヨークだけではありません。英語圏で言えばオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスもありますし、アメリカの他の都市もあります。その中でニューヨークを選んでもらう必要があります。自分の声だけでは留学生をひきつけるには難しいと感じ、「ニューヨークでは、こんなにたくさんのことを学べる、学びの宝庫です」と伝えたくて無料情報誌を発行しました。

 その時は「スクール発見マガジンウィズダム」という留学情報誌でしたが2004年からは観光客も多く、短期滞在のプチ留学が非常に増えたので、「Wisdom NY Passport」という観光情報を満載にした月刊誌にしました。このような情報誌を出版していると、米系の企業の方が日本語のパンフレットを作って下さいとか日本に行く時にプレスリリースを作って下さいとか、レストランで日本語のメニューを作って下さいという依頼と注文が多々きます。基本的にうちは「NO」とは言わないサービスを心がけていますので、色々なことをやるうちに人が集まり、情報が集約され、PR&マーケティングサービスに発展して行きました。

 最初の一年はとにかく人の意見を聞き、ヘルプをすごく求めました。人材会社にいた時のネットワークを生かして、いろんな人に聞きました。そうすると「それはここで調べられるよ」「そういう情報なら自分はできないけど人を紹介するよ」など助言を頂けます。こちらがヘルプを求めると応援してくれる方が本当に多かったです。そこでもまたニューヨークの寛大さに感動しました。

 あとは無料のセミナーや異業種ネットワークに参加したり、事業プランを見てくれるコンサルタントやプロのPR&マーケティングの方々に相談したりしました。アメリカには、ベンチャー企業を支えるこのようなサービスを無料または安価でやっているところが結構あるので、とにかく積極的に参加しました。

 設立時は、自分の貯金300万円と親が用意をしてくれていた結婚資金を前借りして、1,000万円の資本金で、スタートしました。当初は、もちろんスタッフも私一人で立ち上げたのですが、3年目には従業員11名、アウトソースが21名になりました。


   
  苦労した点
 
 多くの人に助けられたのも事実ですが、それと同様に人に裏切られたことも少なくありません。自分が頼りになると思っていた人や友人が、期待していたような相手ではなかったり、がっかりしたことも非常に多かったです。やっぱり人との関係が一番難しかったです。

   
  今後の目標
 


 今では、「Wisdom New York Passport」という情報誌を作る会社、「I LOVE NY 留学」の留学支援サービス、そして「NYビジネス開発事業」の3つの会社をやっています。情報誌と留学支援サービスのビジネスがメインですが、これから「NYビジネス開発事業」を広げていきたいと思っています。

 今年10月にビジネス開発事業として「Lifestyle Bank・ライフスタイル バンク」という会社を設立しました。ここでは日本の衣食住に関わるいいものをニューヨーク、アメリカに紹介したり、アメリカのいいものを日本に持って来たりという開発リサーチから事業展開マーケティング、商品サンプルの買い付け、口コミマーケティングサービスを行なっています。ニューヨークは情報の中心地、いい情報が集まってくるので、それを活かしていきたいと思っています。

 まだ手をつけてない不動産業もやってみたいですし、夢は、人であったり物であったり、学びであったりと変わりますがニューヨークを拠点に日米の架け橋となるようなビジネスをこれからも継続してチャレンジ精神を持ってやっていきたいです。

   
  これから起業する人へのアドバイス
 


 これから起業する方には、たくさん勉強して知識を増やしておくことをお薦めします。又、人との出会い、ネットワークを広げる事は、かけがいのない財産です。私は自分でやりながら失敗したりしてここまできましたが、人の失敗例を学んでおけばその分時間が短縮されます。

 こういう知識・知恵というのは学校からだけでなくどこからでも学べます。「Wisdom」という社名も、知恵はどこからでも得られるのでその得られる知識に感動し、感謝したい、そしてその知恵を発信していきたいという思いからつけています。自分は無知だという謙虚な気持ちでいると、いくらでも学ぶことができます。教えられ上手、助けられ上手になってください。天狗になっていると誰も手を貸してくれません。

 それから常に勉強、努力することも必要です。人から教えてもらうだけでなく、自分でも努力しなければいけません。うちに起業したいと相談に来る方に私はまず「事業プランを持って来てください」といいます。自分も設立した時は事業プランの作り方さえ分かりませんでした。しかし、様々な本を読み、セミナーに参加し、人に見てもらって学んでいきました。例えばニューヨークでエステを開きたいというなら、少なくともニューヨーク中のエステを体験するくらいの、体を張ったリサーチはやってください。そういう努力をしてこそ、周りからの応援が付いてくるものです。

 あとは「失敗してもいいか」くらいの気楽さでやった方が飛躍しやすいですね。それには、最低一年は自分の給料がなくても暮らしていける程度の軍資金を用意した方がいいです。生活できないと心に余裕が持てなくなります。心の持ち方は、必ず仕事に影響します。


   
  最後に「Wisdom」社長からのメッセージ
 
  ニューヨークはバイタリティのある街です。これまでに数多くの人に会いましたが、ニューヨークに来てから何かをつかんだ、きっかけを見つけたという人が本当に多いです。

 マンハッタンというのは岩山で出来ています。セントラルパークなどは岩がむき出しですよね。あれが削られてできています。風水で「岩」とは「上げるパワー」を意味します。だから何かをやろうとかアメリカンドリームを実現しようという人には「上げるパワー」がどんどん働きます。その反対に岩というのは「下げるパワー」も持っています。落ち込んでしまう人には「下げるパワー」がどんどん働いてしまいます。たしかに精神病になったりうつ病になったりする人も多いです。そういう極端な街なのです。つまりニューヨークは、フランク・シナトラのNEW YORK・ NEW YORKの曲どおりに、「It’s up to you♪あなた次第!」なのです。

 常に自分ならやれる、出来ると思って自分を励まし、ポジティブなスピリットでいれば、必ず実現します。ニューヨークのバイタリティーとパワーを実感しに、一生に一度は、ニューヨークに来て下さい。その際には、是非ウィズダムのオフィスに遊びにいらして下さいね! お会い出来るのを楽しみにしております。

NY女社長ブログ更新中:http://wisdomnyp3.exblog.jp/

【2005年11月】

 
■会社情報
Wisdom International Group.
住所:
114 East 32nd Street, Suite 703 New York, NY 10016
TEL:
212-686-1155
設立:
2003年2月
E-Mail:
info@wisdomnyp.com ilove@nyryugaku.com
Websitel:
http://wisdomnyp.com/ http://nyryugaku.com
 

 

   

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