眠らないニューヨークの夜。街中に点在するクラブやディスコの花形ともいえるのがDJだ。ターンテーブルとラップトップ間を行き来しながら、器用な手さばきで、独自の音楽を織り成してしていくDJ。ミュージック・ラバーのあこがれ的存在だ。数々の伝説的DJを生み出してきたニューヨークで、DJのノウハウを学ぶのはいかがだろう?
2002年に、Run DMCで知られるJam Master Jayや、Reg E. Gainesなどにより創設された「スクラッチ・DJアカデミー」は、現在ニューヨークを本校に、ロサンゼルスとマイアミに分校を構えるDJ養成学校だ。アンダーグランドとみられがちであったDJという仕事に、「DJは音楽のアートだ」という価値観を投じ、DJのポテンシャルを開拓し、コミュニティの場を築いたのが斬新だ。
場所はグリニッジビレッジ。徹底したカリキュラム、実践的トレーニング、著名なセレブ・インストラクター陣により、ミキシング、ブレンディング、スクラッチングからビートの取り方まで、幅広いスキル、ノウハウを提供している。学生は、ターンテーブルを触ったことすらないという初心者から、プロを目指す上級者までさまざま。クラスの規模は12〜30人で、目的、レベル別に6週間〜10週間のコースが用意されている。英語スコアやビザなどは不必要で、各クラス終了後にはサティフィケイト(修了証書)を発行。
また、在籍中は、施設内の機材に無料アクセスできるので、心ゆくまで練習できるのもメリットだ。
一方、プライベートクラスや、音楽プロデュースのコースもあるし、夏や冬には、5日間でスピーディーに学ぶ集中コースも提供している。NY観光ついでにDJスキルをマスターし、証書をゲットすることも可能というわけだ。
特定の音楽ジャンルに限定せず、ヒップホップ、ハウス、ロック、レゲエ、ジャズまで、広範なジャンルで活用できるテクニックを学べるのも同校の魅力。「個人の愛する音楽をスピン&プロデュースすることで、自分を表現すべき」というのが同校のスタンスだ。特に学生への就職斡旋は行っていないが、デモテープの作り方やクラブへのPR方法などは伝授してくれる。ミュージシャン同様、キャリアの成否や報酬は、個人差があるとのこと。シビアだけれど、無限のポテンシャルもある。そんなミスティックなDJの世界にチャレンジしてみるのもいいかもしれない。
(2007年9月)
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