眠自然の神秘に日々触れながら、四季の美や移ろいを表現していく「園芸家」を目指すのはいかが?
1981年創立。250エーカーという広大な敷地を誇るニューヨーク植物園では、「The School of Professional Horticulture」という園芸プログラムを提供している。各種庭園、ロックアート、プラント、花、温室、池などが連なるニューヨーク植物園は、まさに都会のオアシス。自然に囲まれて学習できるのが何よりの魅力だ。
プログラムは2年間(合計2681時間)でフルタイムのみ。学生は園芸業界での専門キャリアを目指すシリアス派が中心だ。年間の平均学生数は20名弱。1クラス10〜15人という少人数制で、指導も細かい。
園芸学の概念や哲学などのクラスワーク(教室での授業)に加え、NY近郊のガーデンや温室を訪問するローテーション、フィールドトリップ、プラントウォークなどもあり、机上だけでなく、現場で実体験を習得できるのが同プログラムの美点。ハードだが、やりがいのある内容だ。さらに、植物園で働くエキスパートやクラスメートとのチーム・プロジェクトも多いので、同じゴールに向けてガンバル仲間とは、生涯の友達になれるケースも多いという。
卒業時には、高いレベルでの知識やスキルを携える「園芸のマスター」となるため、業界からの評判も高く、毎年就職率は、ほぼ100%。就職先は、エステート経営、養樹園や温室経営、造園家、景観設計士、空間デザイナー、園芸家など多種多様。就職先にもよるが、園芸家としてのNYでの初任給(平均年俸)は約4万ドル程度。将来への夢が広がっていくが、入学までの道のりもたやすくない。入学条件には、1800時間の園芸界での経験に加え、推薦状3通、英語力(TOEFL500点)、財政力も必要。書類審査後には、面接(電話でも可能)もあり、同校を選んだ理由や将来の目標などが質問される。一方、卒業には6ヶ月のインターンも必要となる。
現在、日本人学生はいないが(過去の卒業生には日本人もいる)、その分、真のアメリカンスクール体験ができるともいえよう。留学生にはM1ビザが発行され、卒業後にはOPTも出る。「園芸について学びたい、園芸の仕事につきたい、という強いモチベーション、パッションのある学生を待っています」とディレクターのチャールズ氏。
植物栽培という「サイエンス」と、ビジュアルの美しさを表現する「アート」の両側面でのスキルを活かせる園芸学は、ニッチなキャリア・チョイスかもしれない。
(2007年12月)
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