そこで注目されているのが「ホリスティック・ヘルス・カウンセラー」という職業。運動、精神面、キャリア、人間関係などライフスタイル全般の改善によりヘルシーな心身を作る、という概念を基に、栄養面だけでなく、多様な助言を提供するエキスパートだ。
Institute for Integrative Nutrition (IIN)は、1992年に草の根活動からスタートしたスクールだが、現在では、年間1200名の生徒を抱えるダイナミックな教育機関に成長。新感覚のスクールとして注目されている。「一つの食の理論を万人に適応させるのは不可能だ」という方針で、アーユルヴェーダやファイブエレメントから、マクロビオティックやDNAダイエットまで、新旧合わせ100種以上の食の理論や実践法を学べるカリキュラムを組んでいる。
学生は、主婦、フルタイムの仕事をしながら勉強するキャリアチェンジ派、付加価値を求めるマッサージセラピスト、ヨガの先生、パーソナルトレーナーなど様々だ。クラスは、一ヶ月に2回(週末)、年22回のシリーズシステム。統合医療やアーユルヴェーダなど各界の巨匠達のスピーチをはじめ、グループ討論、ロールプレイ式の演習、料理クラスなど、インタラクティブなプログラムが多数用意されている。また、22回の授業以外に、自発的に個々のペースで学べるダイナミックな学習システムを醸成しているのが、同校の魅力。PCにダウンロードできるレクチャー、電話での1対1のヘルス・カウンセリング(ノウハウを実体験しながら学べる)、電話会議式のセミナー、小グループ毎に開催される校外でのワークショップなど、広範な学習形態を提供して、学生のモチベーションを高めている。また、卒業後にすぐにカウンセラーとして活躍できるよう、ビジネスツールの提供、徹底したキャリア訓練を行っているのも心強い。
高価な医療費、健康保険の欠如、肥満や糖尿病の増大など、深刻なヘルス危機を迎えている米国社会。だからこそ、ホリスティック・ヘルス・カウンセラーへのニーズは高い。人々の幸せと健康を促進するという点で、やりがいも大きいし、次世代向けの時流にのった専門家でもある。セカンドジョブ(副業)としてのポテンシャルもありそうだ。
(2008年3月)
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