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Bonaparte-NY (ボナパルト・ニューヨーク)
ウエディングドレス・デザイナー 
吉岡 順子さん
 
■ プロフィール
名古屋出身。東京でデザインを学び、イタリアへ留学。ミラノで服飾デザイナーとして経験を積む。一時帰国後、活動の拠点をNYへ移し、02年ブランドを立ち上げる。


夢を夢で終わらせるのはもったいない。
肝心なのは、具体的な目標を立て、実行することです。
 
 2年半前にニューヨークでウエディングドレスのブランド「Bonaparte-NY」を立ち上げた吉岡順子さん。オープンしてまだ2年余りだというのに、その知名度は瞬く間にアメリカ中に浸透。ちょうど取材にお伺いした3月某日も、初夏のブライダルシーズンを前にして、彼女は殺到する注文に追われていた。


壁に当たったら、チャンスと捕らえる


 もともとイタリアでは、PradaやMax Mara、Aturo Tayamaなどの有名ブランドで服飾デザイナーとして活躍していた彼女が、ブライダルに転向したのには理由がある。

「例えば、数日前に着た洋服を忘れることはあっても、ウエディングドレスのことは一生覚えているものでしょう? さらには母娘と世代を超えて受け継がれていく。そんな特別のドレスを、一つ一つ手作業で作っていく。次のステップとして、これまでとは違う分野のデザインと工程に魅力を感じるようになったのです」と順子さん。

 しかしNYに移ったばかりの彼女は、知名度ゼロ。そこでまず、アメリカ人が着る機会の多いイヴニングドレスを手がけることから始めた。彼女の洗練されたデザイン・センスは口コミで広がり、徐々にウエディングドレスの注文も入るようになったという。新天地での夢を着実に叶えていったかのような順子さん。その過程には計り知れない努力があったに違いない。

 「ミラノでもニューヨークでも、違う文化や習慣の中で仕事をする上で、様々な壁にブチ当たってきましたが、逆にそれをチャンスと受け止めるようにしてきました」と彼女。例えば、時間にルーズなお国柄の場合、自分だけは時間をきっちり守って仕事をする。そうすると、周りからの信頼が自ずと自分に寄せられる。異なったカルチャーの中での逆境をチャンスにするのは、その土地の空気にうまく順応しながら、ポジティブに考え行動することだと言う。

目標をクリアにすることが、最初の第一歩

 新しいデザインのインスピレーションは、旅先で生まれることが多いという。つい最近も、リフレッシュのためにパリを訪れてきたばかりだが、やはりそこでも足を運んだのは、世界で一番大きいといわれる生地の展示会だった。

 「もう、こうなると仕事中毒ですね」と笑う。「でも机に座っていても、考えることはマーケティングの方ばかりで、デザインのイマジネーションは広がりません。でも、旅先で海沿いに行くと、次のコレクションは“オーシャン”とか“砂の色”などと、様々なイマジネーションが広がっていくものです」と順子さん。

 旅で刺激を受け、エネルギーを補給する。そして次のステップへ。

 しかし彼女が飛躍し続けるのには、更にもう一つのワケがあった。

 「日々の生活では、何をいつまでにやるかというのを、常に明確にしています。例えば、“これがしたい!”と思ったとしますよね。それを夢で終わらせるのか、それとも目標として中身を具体的にさせるのかで違うと思うのです。自分の目標が明確になればなるほど、半年後の自分、3年後の自分、そして6年、9年…と、具体的なヴィジョンが見えてきます。そうすると、それを叶えるために自ずと“今、やること”が見えてきます」。

 「すみません、バタバタして」。そう断りながら、インタビューの合間も顧客からの問合せに対応していた順子さん。そんなめまぐるしい毎日でも、疲れた様子は微塵も感じられない。やはりそれは、彼女が一つの目標をクリアし、また更なる次の目標に向かって探求しているからだろう。
 【2005年4月】


(取材・写真/安部春見 Kasumi Abe)

 

ウエディングドレス取り扱い店

  
  New York
 
  Junko Yoshioka for Bonaparte-NY ショウルーム
  http://www.bonaparteny.com

  Japan
  (株)渕上ファインズ
  http://www.yuen.co.jp
  ※その他の取扱店はhttp://www.bonaparteny.com を参照してください。

ブランドに関する問合せ
 Junko Yoshioka for Bonaparte-NY 
 Tel:212−206−9302

 


 
【略歴】
1991年
名古屋モード学園卒業。
(学生時代にイタリア人デザイナーの元、研修生として働く。デザインしたウエディングガウンがコンクールで受賞したのもこの時期)
同年、イトキン東京のレディスウェア部門に就職。
1994年
イタリアへ留学。
ミラノのファッション専門学校「マランゴーニ」を卒業後、
現地のデザインスタジオに就職。
1995年
1年後「ワールド・イタリー」に転職し、インディビ、アツロウ・タヤマなどのブランドのテクニカル・デザイナーになる。
通算5年のイタリア滞在の間に、他にもプラダやマックス・マーラなどのデザインも担当。
1999年
一時帰国。母校の「東京モード学園」で講師に。
2000年
ニューヨークに移住。
語学学校に通いながら、某クチュール・ブランドで無給のインターンとして働く。
2002年
ブランド「Bonaparte-NY」を立ち上げる。
2004年
ニューヨーク・ソーホーに自社のショールームをオープン。
   
彼女のショールームにて
 
窓の外から眺める、
ソーホーの街並みも美しい!
 
ショールームでは、コサージュや
ブローチなども取り扱っている。
 
このショールームには、順子さんと、そして花嫁の夢がたくさん溢れている。


   
   
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