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監督・プロデューサー 佐々木芽生さん

監督・プロデューサー 佐々木芽生さん

ロイター記者・映画監督 我謝京子さん

プロフィール
東京生まれ。上智大学外国語学部卒業後、日本のテレビ東京に就職して報道記者として活躍。経済番組や自然出産、少子長命社会のドキュメンタリーの製作、ペルー大使公邸人質事件や神戸大震災の復興取材なども体験する。2001年に母子単身赴任で渡米し、ロイター社のテレビレポーター&プロデューサーとして活躍。現在番組を担当している「ロイター・マーケット・レポート」と「ロイター・ビジネス・ウィークリー」は、ロイターのウェブサイトとTBS系の24時間チャネル「ニュースバード」で放送されている。2005年から映画監督としてドキュメンタリー映画「母の道、娘の選択」の制作に着手。ニューヨークで生きる道を選んだ日本女性の生き方を克明に収めた同作品は2009年に完成し、第22回東京国際女性映画祭の上映作品に選ばれている。

 世界の文化と人種の交差点、タイムズスクエアのど真ん中にあるロイターの収録スタジオ。世界中の最新ニュースを発信するメディアの殿堂だ。ここに、ハイヒールとピンクのスーツ姿で颯爽と現れた我謝さん。凛とした大人の女性の魅力が漂う。ロイター唯一の日本人女性テレビ記者として、平日は米国株式市場のニュースを、週末はその週の経済や政治関連の出来事をまとめた「ウィークリー」を、カメラの前で自ら報道する。企画、取材、分析、執筆、出演と全てを任される日々の仕事は極めてハード。しかし、流暢な英語力と日本のテレビ局で身につけたオールマイティーな報道スキルで、彼女はこれをテキパキとこなす。誰もが羨む国際派ビジネスウーマンであることは言うまでもない。
 つい最近は映画監督としてのデビューを果たし、さらなる才覚を発揮する我謝さんだが、そのエネルギーの原点は、「娘との大切な時間」にもあるようだ。仕事と子育てのバランスを上手に取りながら、日本へ、そして世界へと熱いメッセージを送り続ける我謝さん。彼女の、ひたむきでパワフルな人生に接近してみる。

私は私のままであり、自然体でいればいい

  「物心がつく前から母親に日本舞踊を習わされ、3歳ですでに東横ホールの舞台に立っていた」という我謝さんは、トラディショナルな厳しい家庭で育った。茶道や日本舞踊をやりながら、中高時代も私立の女子校で学業に専念。当時は「私の青春は何なんだろう?」という反発心もあったという。しかし、高校時代にイギリスに1ヶ月、オレゴンに1年留学する機会があり、親元を離れ世界と接触することで、彼女の人生観が少しずつ変わっていく。オレゴンから戻った後、高校生の我謝さんは、「Accept Me (私をそのまま認めて)」というエッセーをシリーズで書き始めた。

 「親の望む『いい子』にならなくてもいい。答えは一つではない。私は私のままであり、自然体でいればいいんだ、ということに気づいたのでしょうね」

  世界に魅せられた我謝さんは、大学時代にもマサチューセッツ州に留学へ。そこで見た「ニュースマンの一日」という映画に鼓舞されて、テレビ局への就職を決意。卒業後はテレビ東京に採用され、報道局へ配属される。 当時は雇用均等法が施行されたばかりで、女性の総合職は少数。メディアの第一線である記者職は大変だったかと思いきや、 「いえいえ。仕事は楽しくて楽しくて。独身だし、若いし、体力はあるし、男性と同じ仕事もできる。夜中の2〜3時まで働いても全く苦になりませんでした。仕事に恋してましたから」

 しかし、やはり目に見えない疲れやストレスが溜まっていたのだろう。数年後には卵巣が腫れる病に患い、片方の卵巣を摘出。もう片方の卵巣を薬で治療していたが副作用が強く、担当医に妊娠の選択肢を出されて、29歳で出産。「母になる」という決断が、その後の彼女の人生に大きな影響を与えていくことになる。

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映画
「Mothers’ Way, Daughters’ Choice
 母の道、娘の選択」
職場の同僚が「ユダヤ人女性の罪悪感」というエッセイ集に、ユダヤ人ではなく、アジア人の彼を持つ罪悪感を書いた。その出版記念パーティーで、私の中にも「日本を飛び出してしまった罪悪感」があることに気づいた。

そこで、この本の編集者と立ち話。「この本の日本女性版も面白いと思う」。すると、彼女は即答。「だめだめ、全ページ白紙」。つまり、彼女の目には日本女性はおとなしく、主張しないと見えているのだ。その瞬間、ここで黙っていたら女が廃る!日本女性の強さや主張が見える作品を世界に向けて送り出そうと決心、NYに住む日本女性たちに話を聞き回った。

「日本を出た理由」「罪悪感」「日米の働き方の違い」「子供と仕事の両立」。彼女達の話は親世代との比較につながり、聞き手の私の頭の中で母と娘の姿がくっきりと見えてきた。罪悪感から始まった映画は、母娘3世代にわたる映画へと成長していった。

● 第22回 東京国際女性映画祭招待作品

● Women's International Film Festival 招待作品

● New York International Independent Film and Video Festival 招待作品

アメリカ/2009年/DVカム/カラー/ドキュメンタリー/85分
協力/ブルーワールド
監督/我謝京子

公式サイト: mwdc.net